靴を脱いだときや歩いているときに、親指のあたりがうずいていませんか?
仕事を終えて、ようやく靴を脱いだとき。
「あれ、親指のつけ根がちょっと赤くなってる」
「今日はなんだか歩くのがつらかったな」
そんなふうに思ったことはありませんか?
それは、外反母趾のはじまりかもしれません。
とくに40代・50代の女性には、とても身近なもの。
長年の積み重ねが、知らぬ間に足のかたちを変え痛みが起こりやすくなってきます。
外反母趾って、どんなこと?
―親指が小指のほうへと曲がり、つけ根の関節が外に張り出してくる―
これが外反母趾です。
足の親指の骨がゆっくりと角度を変えながら、少しずつ痛みが出てくるのが特徴です。
ヒールや先の細い靴を履いていた時期が長かった方は、要注意。
足指が締めつけられ続けた結果、足のアーチ(土踏まずの部分)がくずれ、バランスがとりにくくなることで進行していくことがあります。
加齢やホルモンの変化によって、靭帯がやわらかくなってしまうのも一因です。
外反母趾は足や歩き方の不調を知らせてくれるサイン
外反母趾が進んでくると、歩いたときや立ちっぱなしのあとに、足の親指のつけ根がズキズキと痛んだり、靴に当たって赤く腫れたりします。
ときには、親指が人さし指に重なってきたり、靴が合わなくなったりすることも。
でも、こうした症状は、からだからの足や歩きの見直しのサイン。
無理をしないで、足をいたわる暮らしに切り替えていけるチャンスです。
痛みと暮らす日々にできる、やさしい工夫
靴を変える、という選択
外反母趾の痛みがある時、まずは「靴の見直し」から始めてみませんか。
足幅にゆとりがあって、指先に負担がかかりにくい靴を選ぶだけでも、痛みがずいぶんと和らぎます。
ヒールは3センチくらいまでに。
素材はやわらかく、足になじむものを。
足のアーチをしっかり支えてくれる中敷き(インソール)も、とても頼りになります。
「おしゃれ」と「歩きやすさ」は両立できます。
最近は、外反母趾の方に向けた靴も豊富になってきていますよ。
足と向き合う時間を少しだけ
帰宅後やお風呂上がりに、足のマッサージやストレッチをするのもおすすめです。
指を一本ずつやさしく開いたり、足裏をなでたり。
ゴルフボールを転がすように足の裏で転がすだけでも、血の巡りがよくなって、足がふっと軽くなります。
「今日もありがとう」と、足に声をかけるような気持ちで手を添えてあげると、不思議と心もほぐれてきます。
サポーターやテーピングも、味方に
もし痛みが強くなってきたら、サポーターやテーピングも暮らしに取り入れてみましょう。
装着するだけで関節のズレを防いでくれたり、歩行時の不安定さを和らげてくれたりします。
薄手で目立ちにくいものもあり、職場でも使いやすいものが増えています。
痛みがひどい場合は、専門家にも相談を
「たかが足の痛み」と思わずに。
痛みが続いたり、日常生活に支障が出てきたときは、整形外科の受診をおすすめします。
レントゲンで状態を調べてもらいながら、必要なケアを提案してもらえます。
足の専門医や、足の不調に強い治療家の先生を探すことも1つの方法です。
未来の自分のために、いま、ちょっとだけ勇気を出してみてもいいかもしれません。
足元から、暮らしを整える
外反母趾の痛みは、ふだんの「ちょっとしたこと」で、やさしく向き合っていくことができます。
靴の選び方、足をいたわる習慣、病院や治療院でのチェック。
どれも大げさなことではなく、暮らしの中に自然に取り入れられるものばかりです。
忙しい毎日のなかでも、自分の足元にやさしく目を向けてみる。
それが、これからの暮らしをもっと心地よくしてくれる一歩になるかもしれません。


